バカな猿

バカな猿


ここ半年のあいだ、

新刊本を買っていない。

とくに理由があるわけではないが、

あえて理由を挙げれば、

読みたい本がなくなってきた、

ということだろう。

知識や教養は幾らあってもいい。

幾らでも積み足すものだ、

というのが世の識者の正論なのはわかっている。

だけど、言っては悪いが世に出回っている

情報はすべてバイアス(偏向圧力)が

かかっていることを考えれば、

どんな本も情報も面白いわけがないのだ。

エッ、ここまで言っていいの?

エッ、それを言ったら、ヤバいんでないの?

という、そのへんのスリル感、

ヒヤヒヤ感、背筋がゾッとするような

そんなコンテンツにお目にかかりたいというのが、

読者家の密かな野望だ。

だが、それは、たぶん、叶わない夢と知った。

そうと知った以上は、もうセッセと本を買って、

虎の子のゼニをドブに捨てるような真似は

できないと言う結論に達した。

でも、この写真の2冊は、

近年に読んだなかでは、かなりイイよ!

ヒヤヒヤ感とか、そんなのではないけど。

でも、ものすごく深い部分に突き刺さってくる。

とくに右の装丁がブラックの方。

訳者の訳も冴えてるのもあるのかもしれないが、

硬質なタッチで土中から宇宙へと視野が広がっていく。

この本にはネタをいっぱいもらったし。

こういうイイ本に巡り合うのが読書の楽しみではあるね。

言うのは憚られるが、売れっ子の生物学系の著者の

書いた本の内容なんか、ほんと酷いのが多いからね。

「進化はランダムな変異による幸運の連続」

ようは突然変異こそが生物進化の原動力と、

いまだにダーウィン進化論の亡霊が取り憑いた論調が

ほとんど。

突然変異の病変奇形個体が種全体をリードして、

進化を後押しするわけがない。

馬の仲間に、もしもキリンなみに首が長い奇形が

生まれたら、この変異個体は残念ながら、

天寿を全うせずに絶命する運命にある。

自然淘汰とは、奇形変異個体を容赦なく

自然選択で消去してしまう。

それなのにダーウィン進化論では、

進化とは自然選択が突然変異体を選ぶというのだ。

論理的に破綻していることすら気がつかない。

まっ、進化論は、ハッキリ言って、

まだまだ熟成していない脳内妄想の領域じゃね?

なんて、そんな論説に出逢うたびに、

思ってしまうね。

進化が遺伝子だけでリードされてるという

固定概念もそうとうにおかしいし。

そもそも種がガラッと変わるのは、

地球環境が激変してアッという間に、

あらかたの種が絶滅する。

そういう絶滅劇が何度も生じたから、

種が入れ替わっただけ。

そこには遺伝子も細胞質もへったくれもない。

あるのは環境の激変とそれに伴う絶滅だった。

人間もうっかりすればこのまま絶滅する危険を

自分たちで引き込んでいる。

おれたちが進化の最終形でもっとも知性が高い?

ウソもいい加減にしろよ。

おれたちは進化なんかしていない。

いまもってバカな猿だ。




2017年12月10日 Posted byハリィー今村 at 09:45 │Comments(0)

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