灸とヒートショックプロテイン・HSP70
いまどき灸なんて流行らないと
たぶん普通の日本人は思うだろう。
もちろん、痕が残り、
ヤケドになって膿が出るような
本当の意味での昔のお灸は、たぶん
もう流行らない。
だけど、こんな灸熱緩和シールの
灸点紙を貼って、その上から
お灸を据えると、
熱感は昔風にアッチーけど、
ヤケドにはならないで済む。
それで50℃以上の温度が
一瞬だが筋肉層にまで到達する。
ヒートショックプロテインを分泌させる温度変化が、
この42℃から50℃に温度を上げるところにある!
この熱ショックでもっともよく産生されるのが、
ヒートショックプロテイン・HSP70だ。
つまり灸は科学的にドンピシャで
ヒートショックプロテイン・HSP70を
産生誘導し、
HSP70による強力な細胞死保護作用、
遺伝子修復により細胞を立て直すのだ。
この足の三里のツボは、
かの松尾芭蕉が奥の細道に出かける際に、
灸をすえた名灸ツボだ。
昭和の名灸師と言われたのが、
この本の著者、故・深谷伊三郎そのひとだ。
この深谷の本を読むと、
まことにあらゆる疾病、症候群が、
灸で治っている。
じつに貴重な臨床記録だが、
ある意味、日本の医学界の現代の潮流からは、
恐らくは徹底的に無視されるのが
関の山だ。
こちらの深谷本になると、
深谷なりに現代医学と整合性を持たせようとする
努力がその論説から垣間見える。
深谷がもしもヒートショックプロテインに着目していれば、
恐らくは私とおなじような論陣を張ったはずだ。
しかし、いかんせん、
深谷はすでに故人だ。
残念ながら彼の手助けは受けられない。
灸はまさに50℃以上の熱ショックを体に与えることで、
細胞核と細胞質からのヒートショックプロテイン・HSP70の
産生誘導を旺盛に促進するのだ。
HSP70はありとあらゆる組織や器官を守っている。
例えばアルツハイマー病や脳出血に対する保護作用、
中耳炎に対する保護効果、
肺繊維症に対する保護効果、
インフルエンザウイルスに対する保護効果、
移植後の肝臓に対する保護効果、
腎臓炎に対する保護効果、
紫外線に対する皮膚の保護効果など、
ヒートショックプロテイン・HSP70の明らかな
エビデンスが臨床や実験で続々と確認され
報告されている。
わたしも先日にこの左膝が痛んだ時に、
数点にこの灸点紙でお灸を据えたら、
次ぎの日からアッという間に
その痛みが消えてしまった。
膝の痛みに対するヒートショックプロテイン・HSP70の
保護効果をジカに体験したばかりだ。
2018年02月26日 Posted by ハリィー今村 at 19:29 │Comments(2)
悟りとは
昨日と一昨日の二日間、
長野県のたいへんに由緒あるお寺のご住職が
我が治療院にご来院された。
2時間の指圧セッションを2回。
言葉のやり取りを含め、
非常に濃い交流が実現した。
朝6時に家を出て新幹線に乗り、
東京駅まで出て、また新幹線で静岡駅に。
静岡駅で特急バスに乗り換えて、
我が治療院まで50分。
ご住職は朝から午前いっぱいをかけて、
長野県の県境から我が治療院に来院したのだ。
頭が下がるばかりだ。
ご住職は以前から私のブログを読んでいて、
一度、機会があれば、わたしの治療を
受けてみたいと思っていたという。
今回ようやくその機会に恵まれたそうだ。
計4時間の指圧治療の合間には、
森羅万象についてお互いの意見が交換された。
政治、経済、宗教、体育、医療、農業、
すべてのカテゴリーを熟知し、
さらにその背景まで洞察するご住職の視野に
圧倒された。
自分は変人でハナシがスッと通る相手はマレだが、
ご住職とは自分で言うのも何だが息がピッタリ合った。
そのハナシのなかで印象に残ったのが
悟りについてご住職が語ったこと。
「キレイな花を見ると、普通はああキレイな花だ、
と脳が認識するまで若干のタイムラグがある。
でも悟りというのはそのタイムラグがない。
キレイな花を見た瞬間に、花と同化している。
悟りとはそういう境地のこと」
人間は自分が生み出した脳の幻想の中で生きている。
そしてその脳の認識というフィルターを通してしか、
物事を見られなくなっている。
その脳認識フィルターを取り去って、
ダイレクトに森羅万象を感じる体験を通じて、
その瞬間、瞬間に生きる体感を味わうことが、
悟りの世界に生きることだと、ご住職が仰った。
このことがとても印象に残った。
鍼灸指圧を悟るとは、これもやはり理屈ではなく、
体感だと私は思っている。
指圧とは何なのか、を知るためには
受けてみるしかない。
ご住職はそんな思いで我が治療院に足を運ばれたのだろう。
黄金の指を自称する私の指圧の味は、
どんなだっただろうか。
もしも自分がブログなどやっていなかったら、
こんな交流は実現しなかった。
実はご住職のお寺は長野県の名産品のある野菜が
発祥したお寺なのだ。
その野菜のタネは大事に世代交代をして、
250年間もの長きに渡り、
その遺伝子が守られてきた。
ご存知のようにTPPグローバリズムの黒船により、
種子法が改定廃止され、
いまこうした在来固有種のタネは危機にある。
だが志しのあるご住職がいる限り、
このタネのDNAは守られるはずだ。
思えば日本の東洋医学のタネも、
明治維新、GHQの洗礼を浴びて、
そのほんとんどが消えた。
だが少数でも守る人がいたことで、
なんとかここまで東洋医学のタネの数粒が守られたのだ。
自分も自分なりの鍼灸指圧のタネの芽をふかせ、
いつか花を咲かせて、また次ぎのタネを落とさねばならない。
捨て鉢になる時も多かったが、
そんな殊勝な気持ちが芽生えた。
お天道様はどうやら私をすら見捨てていないようだ。
2018年02月25日 Posted by ハリィー今村 at 06:57 │Comments(5)
黄金の指
ワザを文字で伝えるのは難しい。
とくに鍼灸指圧を受けたその感触などは、
言葉で伝えることはほぼ不可能。
気持ちよさは実際に体験しなければ、
わからないのだ。
世の中にはメディアに派手に取り上げられるような
名人と呼ばれる鍼灸指圧師が何人もいる。
名人と呼ばれるのだから、
たぶん治療実績も素晴らしいはずだ。
だが、その治療が本当に素晴らしく
気持ちがいいかどうかは、
やはり実際に受けてみなければわからない。
世の中にはメディアに派手に取り上げられないが、
たぶんそれ以上の腕がある鍼灸指圧師が必ずいる。
メディアに派手に取り上げられるには、
それそうおうのコネや菓子折が必要なわけで、
そんな手段を極端に嫌う名人は、
永遠にオモテには出てこない。
メディア情報など幾らでも作り出せる。
本当の目利きはメディア情報を頼りにしない。
本当の目利きはその鍼灸指圧師が日々、
何を思い、どんな哲学で治療しているのか、
のその中身を見抜く。
例えば私のブログをじっくり読み込み、
この治療師なら間違いがない、とふんでから、
私の治療院に足を運ぶのだ。
1時間や2時間ではない。
午前いっぱいをかけて、
わざわざ遠方から足を運び、
私の治療院に到達する。
それは言わば理想の指を求める旅だ。
黄金の指に出逢うためには、
情報リテラシーを磨き、
ホンモノを見抜く眼力を身につけるしかない。
ゴールドフィンガーは一朝一夕に成らず。
手は口ほどに物を言う。
私の掌をとくとご覧ください。
25年間、間違いのない治療をしたその痕跡が
そこかしこにある。
膨らんだ手掌。
タコだらけの関節。
黄金の指を探す旅。
あなたもいつかきっとこの指に巡り会う。
2018年02月24日 Posted by ハリィー今村 at 07:02 │Comments(0)
レジャー鍼灸、レジャー指圧
美容鍼灸という言葉は、ほぼ一般化した。
だが、私がコピーライティングした
『レジャー鍼灸』『レジャー指圧』
という言葉は、もちろんまだ一般化していない。
だって、昨日今日、初めて私が使い出したのだから。
レジャーと聞くと、余暇の娯楽、
どこかへお出かけ、とそんなイメージだろうか。
ちなみにこの写真は岐阜県の淡水魚水族館アクアトトで、
コツメカワウソをバックに撮影したものだ。
数年前の夏のもの。
まさにレジャーそのものの写真だが、
レジャーを気晴らしとすれば、はなしが早い。
つまりレジャー鍼灸は『気晴らし鍼灸』、
レジャー指圧は『気晴らし指圧』と同義だ。
気とは何か、は置いておいて、
人間は生きているとモロモロのストレスが生じる。
ストレスがまったくない人生などない。
生老病死、これすべてストレス。
このストレスが原因で体のあちこちが悲鳴を上げて、
頭痛、肩こり、首凝り、背中凝り、腰痛、
股関節痛、膝痛、足首痛、疲労感、鬱、
各種疾病が引き起こされる。
地球の引力によって発生する重力などそのストレス要因の
最たるものだ。
だが重力がなければ私たちは地球に立っていられない。
重力はだからありがたいんだが、ありがたくない。
邪正一如の物理的ストレスがグラビティーだ。
さて、そうした重力をはじめとしたモロモロのあらゆる
ストレスで体がひずむとそこかしこに変調が生じる。
でもそのくらいの程度でひずみを治しておけば、
それ以上には体はおかしくならない。
健康な時に鍼灸指圧をするキモはソコなのだ!
健康なうちに体のゆがみひずみを取り除く。
そのためにレジャー鍼灸、レジャー指圧はある!
我が治療院には最近、遠方からも常連さんが訪れる。
そんな遠方から訪れる常連さんたちは、
べつにみんながみんな特別な疾病や
症状を抱えているわけではない。
もちろんいうところは色々あるが、
とりあえず健康な方が多い。
だが、それでもクルマで何時間もかけて、
わざわざ私の治療院にまで足を運んでくれるのだ。
なぜか?
まさに遠方の常連さんたちはすでに
レジャー鍼灸、レジャー指圧を楽しむために、
当院へ通うのだ。
世の中にはたくさんのレジャーがある。
パチンコ、宝くじ、飲み屋、グルメ、
クルマ趣味、バイク、スポーツ、旅行、
神社仏閣の参拝、ファッション、
映画、読書、音楽鑑賞、アート、などなど。
そうした既存のレジャーも気晴らし、
憂さ晴らしのためだ。
だが、これまでそんな既存のレジャーのなかに、
鍼灸指圧が入ることはなかった。
なぜか?
それは提案する者がこれまでいなかったからだ。
鍼灸指圧にはレジャーの要素が十分にある。
いや鍼灸指圧はレジャーに使ってこそその真価を発揮する。
レジャー鍼灸、レジャー指圧は、
わたしが創案し、私がコピーライティングしたまさに
いま誕生したばかりのカテゴリーだ。
言葉を新しく作ることで新しいジャンルが生まれるのだ。
レジャー鍼灸、レジャー指圧という言葉が、
いずれ美容鍼灸と同様に、
いやそれ以上に一般化するために、
今後、創始者である私が牽引役になる。
ニホンカワウソは絶滅した。
だが、日本鍼灸、日本指圧は
レジャーになってなんとか生き延びるのだ。
伝統鍼灸、医療鍼灸はオレ以外の鍼灸師たちが、
やっている。
おなじことをやってもオレの存在意味はない。
オレでしか言えない。
オレしかできないジャンルに価値がある。
健康な時に鍼灸指圧をすると、
健康度がさらにアップする。
体の軽さ、をハンパなく享受できる。
それを知らないで一生を終えるのと、
それを知るのでは、人生の豊かさが違う。
現代人の99.9%は鍼灸指圧を知らないで一生を終える。
ほんともったいないったらありしゃあしない!
レジャー鍼灸、レジャー指圧なら、
なにも症状がなくても受けられる。
そしてなにも症状がないときに受けるからこそ、
よりその効能をよく味わえる。
レジャー鍼灸、レジャー指圧の
ある人生、
それはまさにバラ色だ。
2018年02月23日 Posted by ハリィー今村 at 05:59 │Comments(0)
祝12000部突破
以前にも紹介したが、
こちらの左の本「土と内臓」が、
先日の新聞広告では、
12000部突破と出ていた。
この本、けっこうボリュームがあるし、
内容もそれなりに濃い。
でも、前回紹介した時点で10000部突破だったのが、
わずか数ヶ月でさらに2000部追加。
勢い出てきてるね。
この本は、ひとことで言えば、
マイクロバイオームの総覧的な内容。
近年はやりの腸内細菌と土壌の菌根菌をフラクタルに
リンクさせた論考がメインだ。
今までだと腸内細菌か、土壌菌か、
どちらか一方しか扱わなかったけど、
これを相関させて論考したところが、
この本のキモで、それがヒットに
つながっているのだろう。
でも、アタシ的には、これも以前に言ったけど、
この右の黒い装丁の方が、もっとドンピシャだけどね。
でも、これ装丁でちょっと負けたっぽいじゃん。
見た目って大事だね。
でも、ほんとこっちの黒い方の
「地中生命の驚異」の内容はハンパない。
文体もクールでカッコイイ。
アタシ、こういう文章を書きたいと思ったもん。
この本からはネタをいっぱいもらったし。
例えばミミズがこの世から消えたら、
たぶん、地上生命界の幾らかの種は絶滅する。
そして土壌菌の窒素固定細菌がもしも消えたら、
たぶん動植物のほとんどが全滅する。
ミミズも窒素固定細菌もふだんはほとんど人目につかない。
いわば完全無視、スルーされた存在。
だけど、その微小な生き物がいなければ、
わたしたちの生命は成り立たないのだ。
そういう内容が黒本には書かれている。
神様、仏様がみんな大好きだけど、
俺にとってはミミズや窒素固定細菌の方が、
神様、仏様よりもよほど重大な存在になった。
まあ、そんな事を言ってるから、
今年の初詣のおみくじで凶が出るんだよな(笑)
このブラック&ホワイトの本2冊、
買って損はないっすよ。
あっ、でも活字アレルギーの人はご遠慮ください。
さて、俺のここもけっこう内容が濃くなってきた。
あっちは完全にフリーズしてしまったんで、
こっちを更新するっきゃない。
ということでヨータンフリークの皆様、
今後はこちらにコメントを頂ければ
ありがたく存じます。
2018年02月22日 Posted by ハリィー今村 at 19:47 │Comments(0)
テーマパーク光伯堂
見よ、この観覧車を制覇した勇姿を(笑)
これは昨夏のナガシマスパーランドのワンショット。
観覧車に乗ると、心臓がバクバクして、
そのうち脂汗が出てきて、
なにかにつかまっていないと意識を失いそうになっていた。
でも、何回もそんな経験を重ねたら、
ついに心臓がバクバクしないし、
かなり普通でいられるようになった。
こういう少しずつハードルを上げながら、
最終的に目的を達成することを細胞レベルでは、
アダプティブ・サイト・プロテクション(適応的細胞保護)と呼ぶ。
培養細胞を37℃からいきなり45℃にすると、
細胞は全滅する。
ところが37℃からまず42℃にまで上げて、
それで慣らしたあとに、
45℃にするとほとんどが生き残るのだ。
つまり細胞にはストレス応答に対する
学習能力があるのだ。
このアダプティブ・サイト・プロテクションの
陰の立て役者がヨータンフリーク(※養生法の探求ブログ愛読者)に
お馴染みのヒートショックプロテインだ。
この48の坊主も、幾度かの観覧車を体験し、
昨年、ついに高所恐怖症を克服した。
いや、たぶん、たまたま、この時だけ、
それほど怖く感じなかっただけだ(笑)
冗談はさておき、
鍼灸指圧はこのアダプティブ・サイト・プロテクションを
有効に利用していると私は独自の分析を立てている。
つまりこうだ。
この地球に生きるということは、
地球によるあらゆるストレスを受けるのが宿命だ。
酸化毒、重力毒、熱毒、寒冷毒、酸・アルカリ毒、
重金属毒、化学物質毒、ウイルス毒、バクテリア毒、
花粉毒、嫌いな人毒、と
生きていくうえで毒まみれになることは避けられない。
もしもすべての毒から逃れたければ、
地球を離れてヨソの星にでも移住するしかない。
でも、そのヨソの星にはきっとまた地球にはない毒が
満ち溢れているだろう。
だから毒込みの人生、とまず諦める。
でも毒に負けるわけにはいかない。
では毒に勝つためにはどうしたらいいか?
それは細胞レベルのストレス応答の能力を高めればいい。
細胞レベルのストレス応答の能力を高めるとは、
ひとことでいえばヒートショックプロテインを産生する習慣を
身につけること。
ヒートショックプロテインを産生する習慣とは、
鍼灸指圧を定期的に受けることだ!
鍼灸指圧を定期的に受けていると、
鍼灸指圧に対してストレス応答の形でヒートショックプロテインが
産生されてくる。この鍼灸指圧で産生量が高まった
ヒートショックプロテインが、
あらゆる毒からタンパク質が変性するのを助け、
修復し、再合成を促進するのだ。
ヒートショックプロテインなくば地球の生命は
いっときもその生を正常に維持できない。
地球の生命が獲得した地球で生きるための絶対必須ツールが
ヒートショックプロテインだ。
そのヒートショックプロテインを自在にあやつり、
ヒートショックプロテインの能力を最大に引き出す医療が、
鍼灸指圧だ。
そして鍼灸指圧は医療という側面だけでなく、
むしろレジャー、テーマパークで遊ぶように利用することで、
さらにその良さが発揮できる。
体調が悪い時にテーマパークに行っても、
ちっとも楽しめない。
それと同じで鍼灸指圧も体調が悪い時よりも、
むしろ体調が良い時に利用すれば、
さらにその良さをじっくりと味わえるのだ。
健康な時に鍼灸指圧を受ける。
健康な時から鍼灸指圧を習慣化する。
そうすればアナタは毒に満ちた地球でずっと健康で
いられるアダプティブ・サイト・プロテクション体質を
手に入れることができる。
さあ、アダプティブ・サイト・プロテクション体質を
早く手に入れるためにテーマパーク光伯堂に行こう!
一酸化窒素とATPとオキシトシンとβエンドルフィンが
湧き上がるエキサイティングな鍼灸指圧アトラクションが
待っている。
長野県、愛知県、栃木県、大阪府などから、
続々とご予約が入っています。
さあ、次はアナタの番だ。
体が心底軽くなるテーマパークは光伯堂だけ。
新しい鍼灸指圧レジャー時代の幕開けだ!
2018年02月22日 Posted by ハリィー今村 at 05:41 │Comments(0)
鍼灸指圧は史上最大のレジャー
テーマパークに行くと、
必ず観覧車に乗る。
それで中くらいまでのぼっったところで、
自分が高所恐怖症だったと気づく。
テッペン付近は目を開けていられない。
そんな事を5回も続けただろうか。
あら不思議、昨年はそれほど怖くなくなった。
この写真はまだ怖いときのもの。
眼下の水面は浜名湖。
遊園地パルパルに出かけた時の写真だ。
さて、鍼灸指圧と聞くと、
普通は東洋医学、医療、病気や症状がある時に
利用するもの、というのが
一般的なイメージだ。
べつにそれは間違っていない。
だが、私はその鍼灸指圧に対する一般的なイメージを
覆したいと思っている。
鍼灸指圧はたしかに病的な症状に有効だ。
だが鍼灸指圧の良さは、それだけにとどまらない。
いや、もっと、ハッキリと言ってしまおう。
鍼灸指圧はそうした症状がある時にやるのではなく、
むしろ症状など無い時にやったほうが、
もしかしたらよりその真価を発揮すると言えるのだ。
東洋医学の世界では未病治という言葉は常識だ。
未病治と書いて、いまだやまいならざるをちす、と読む。
ザックリ言えば、病気にならないうちに治療する、と
いうことだ。
普通は病気や症状が出てから治療するが、
そうではなくてそうならないためにあらかじめ治療しよう、
との提案。
コレってけっこう革命的な発明とリスペクトを新たにする次第だ。
そして、わたしはさらに未病治の先へ行く。
さて、ここからが俺のオリジナル。
大胆に宣言するぜ!
未病治には、まだ病気にならないためという
なんだが病気を怖がってる感じがある。
それを取っ払ってしまう。
だって病気や症状はどんなに予防やメソッドを尽くしても、
なるときにはなる。
それはある意味、避けられない。
未病治はだから理想ではあるが、不可能。
素晴らしい発明と言っておいて、
突き落とすのもなんだが(笑)
それで、つまり生老病死はすべての人間に与えられた苦しみと
納得したうえで、
鍼灸指圧をテーマパークで遊ぶのと同じように、
趣味として楽しもう、とここに提案する。
テーマパークで遊んでいる時、
その遊んでいるひとの体内には、
アドレナリンやβエンドルフィンやセロトニンなど
有益な生理活性物質が湧いている。
だから、やたら楽しくウキウキするのだ。
鍼灸指圧も一緒。
鍼灸指圧をすると、鍼灸指圧をされたひとの体内には、
一酸化窒素やATPやオキシトシンやβエンドルフィンや
ヒートショックプロテインが湧いている。
だから、やたらと気持ちよくウキウキするのだ。
テーマパークで遊ぶのと鍼灸指圧を受けるのは、
生理的にはまったく同じ効果がある。
いやもしかしたら、
鍼灸指圧はテーマパークよりもはるかに、
受けた者の心と体を気持ちよくウキウキにさせる。
鍼灸指圧をテーマパークで遊ぶように楽しむ者が増える。
鍼灸指圧を日常的な楽しみ、趣味のひとつに加える。
そんな鍼灸指圧フリークが増えれば、
消えかけた伝統に再度、火が灯る。
私の治療院の常連さんには、
すでにそんな風に鍼灸指圧を楽しむお客さんが
つぎつぎに出現している。
こちらがそういう気持ちで、
そういうコンセプトでやれば、
それに合ったお客さんが増えるのだ。
鍼灸指圧こそテーマパークを越える史上最大のレジャーだ。
あなたはまだその楽しみを知らない?
なんとももったいない!
早く光伯堂においでよ。
2018年02月21日 Posted by ハリィー今村 at 06:12 │Comments(2)
ビンテージ光伯堂
「鍼灸指圧 光伯堂」
ホームページ・リニューアル完了!
http://www3.tokai.or.jp/kouhakudou/top.html←

↑これは自分の治療院が入っているテナントの全景だ。
この絵だとわかりにくいが、
左に写っている街路樹の葉っぱの膨らんでいる右端の
二階部分が私の治療院だ。
こちらがその部分の拡大写真↓

玄関を入るとこちら↓

治療室はこちら↓

都会のオシャレなサロンと違って、
アタシの治療院は見ての通り。
だけど掃除だけはしっかりやってる。
たしかに治療院の見た目は大事だろう。
だが一番大事なのは腕だ。
光伯堂のリニューアル・ホームページに追加した
「極上の治療」ページ。
そこを読めばわかるが、
私の持ち味は指なのだ。
腕に、いや指によりをかけて25年。
ようやくビンテージの味が出て来ている。
どうぞ現代に生きるレジェンドに遭いに、
光伯堂へお越し下さい。
ホームページ・リニューアル完了!
http://www3.tokai.or.jp/kouhakudou/top.html←
↑これは自分の治療院が入っているテナントの全景だ。
この絵だとわかりにくいが、
左に写っている街路樹の葉っぱの膨らんでいる右端の
二階部分が私の治療院だ。
こちらがその部分の拡大写真↓
玄関を入るとこちら↓
治療室はこちら↓
都会のオシャレなサロンと違って、
アタシの治療院は見ての通り。
だけど掃除だけはしっかりやってる。
たしかに治療院の見た目は大事だろう。
だが一番大事なのは腕だ。
光伯堂のリニューアル・ホームページに追加した
「極上の治療」ページ。
そこを読めばわかるが、
私の持ち味は指なのだ。
腕に、いや指によりをかけて25年。
ようやくビンテージの味が出て来ている。
どうぞ現代に生きるレジェンドに遭いに、
光伯堂へお越し下さい。
2018年02月20日 Posted by ハリィー今村 at 06:02 │Comments(0)
今ここ
これは自分で自分のツボ、合谷(ゴウコク)に
鍼を打った写真だ。
顔写真じゃないと気が楽だね(笑)
このゴウコクというツボの刺激が
認知症の予防や治療に向いていると
説く医者が最近になって本を出版している。
なんでもゴウコクを刺激すると、
脳内の血流が良くなるとか。
このエビデンスはでも、
俺が鍼灸指圧師になりたての今から20年以上前に
すでに知られていた事だ。
いわばうちら業界人にとっての常識が、
ようやく一般化してブレイクするかどうか、
というところに今さしかかっている。
実際、でもこういう流れってどうなの?
とこっちとしてはかなり釈然としないね。
だってね、同じことをおれらが言っても、
世間はちっとも信用しない。
でも医者が同じことを言えば、
へへぇ〜、って、おい、それじゃあ、
水戸黄門のクライマックスじゃねぇかってね。
この紋所が目に入らぬか。
そう、おれらの紋所なんか、
まったく目に入らないんだから(笑)
まあ、それはイイや。
これから挽回していく楽しみがあるし。
アタシもこのゴウコクが認知機能を高めるという
エビデンスに関しては、
それなりに以前のブログで情報公開した。
でも、所詮は100人程度のコア読者のみのブログだから、
まったく一般に影響することはなかった。
医者でも学者でもノーベル賞受賞者でも、
なんでもいいから権威がある者が、
バンバンと鍼灸指圧の援護射撃をしてくれるのは、
ありがたい。
ジャンジャンと鍼灸指圧のいいところを
そんな権威筋が横取りしてくれるのは、
むしろ喜ばしいことだ。
とにかく話題に上らなければ沈没するだけ。
とっくに奈落の底に突き落とされたんだから、
あとは浮上あるのみ。
その医者本にはゴウコクと絡めて、
ペンフィールドの脳地図をリンクさせていた。
ようは体の感覚を脳のどこで感じているかを
調べると、手の情報を受け取る脳領域が
圧倒的に多く、次いで唇や口で、
顔面部や頭部がさらに続いて、
胴体や脚部は比較的に狭い。
その脳マップで人体を再構成すると、
手だけが異常に大きく、頭もでかくて、
腕や脚や体幹が細い、
まるでエイリアンのグレイみたいなフォルムになる。
つまり人間の脳は手から入る情報に
ものすごく頼っているということが、
ペンフィールドの脳地図から浮かび上がるのだ。
それでだから手を刺激すると、
脳の広い範囲をいっぺんに活性化できるとする仮説が
成り立つ。それでゴウコクを刺激したら、
その仮説通り、脳の血流が増すエビデンスが
獲得されたというわけだ。
そのむかし、NHKの特番で動物のエレファント、
ゾウのゴウコクに相当する部位に
鍼を打った。
そしてそのゾウの血流がどうなるのかを
サーモグラフィーで追跡した。
で、どうなったか?
ゾウの脳のみならずゾウの耳の血流も
たいへんに良くなるエビデンスが取れたのだ。
動物もツボ刺激で血流が増す。
動物にはプラシーボは効かない。
動物は鍼治療の知識も鍼灸指圧に対するイメージもない。
効くと思う思いこみで効く偽薬効果のプラシーボは、
だいたい二週間で効き目が消える。
世の中に出回っている健康商品は、
だからたいがいのものが二週間限定で効くだけだ。
でも逆に言えばそんなどうでもいいものでも、
二週間も効くのだから、
人間の思いこみ、意識の力は
あなどれないと言えよう。
念仏や祈祷で治ることがあるのは、
まったくウソではない。
だがそんなプラシーボと違い、
確実に効くとわかっている鍼灸指圧を知らないで、
意味不明の健康詐欺に踊らされるのは、
なんとももったいない。
鍼は痛いというイメージがあるが、
実際は痛みよりも気持ちよさが勝る。
灸も直接灸だといささか熱いが、
これも慣れればなかなか気持ちいい。
温灸ならもう快感の領域だ。
指圧は痛いだけではなく、
やはり気持ちいい。
快感の中で体が癒される。
そんな医療は鍼灸指圧だけが出来る医療だ。
なぜ鍼灸指圧はこれまで沈没していたのか?
それはこのように懇切丁寧に鍼灸指圧の良さを
アピールする鍼灸指圧師が出現しなかったからだ。
情報は発信しなければ誰にも伝わらない。
情報が消えればその術も消える。
レジェンドの闘いは常に今ここだ。
2018年02月19日 Posted by ハリィー今村 at 19:11 │Comments(0)
八合目
普段使いの写真。
近日中に「鍼灸指圧 光伯堂」のホームページが
リニューアルされる。
その際に、こちらの写真を使う予定だ。
とはいえ、これ、以前には旧ブログ「養生法の探求」の
アイコンに使っていた。
だが、どういうわけか、旧ブログは機能不全に陥った。
まあ、俺と一緒でエイジングだな(笑)
歳を取るのは悪くないが、
いろいろとたいへんにはなる。
それでアンチエイジング産業という新たな産業が
イノベーションされたのだろう。
中国古代の養生法の中にも、
軽身、延命、なんてキーワードはとっくに
多用されている。
つまりアンチエイジングは古来からの人々の願望だ。
いつまでも若く健康でいたい。
そりゃあ、誰だってそう思う。
でも、いつまでも若く健康でいるのは、
なかなか難しいのだ。
よくアンチエイジング医学のなかで、
酸化というキーワードが出てくる。
体内で酸化が起こると、
これが引き金になって、細胞膜や細胞内小器官が
傷害されて、あるいは主要成分のタンパク質が
変性することで、それらが原因となって、
老化や疾病が起こるとする仮説だ。
それでこの酸化を無害化するためには、
抗酸化の作用があるビタミンなどを摂取せよ、
いやこのサプリ、いやこの水と、
ここに抗酸化の巨大マーケットが出現するのだ。
はい、では、本当にこの抗酸化物質の積極的な摂取に
果たしてエビデンスという確固たる証拠、
確固たる実験結果、実例があるのか、
というと、どこをどう探してもそうした実例エビデンスが
無い!というのが本当の話。
なんだよ、そんじゃあ、おれらずっとこの酸化=悪、
抗酸化=善、なる図式を洗脳されて、
いつのまにか酸化が悪と思い込まされて、
飼い慣らされてたのか?
という疑念がここで湧く。
でも、そんな風に疑念が湧くヒトはほとんどいないから、
いまだにアンチエイジングの抗酸化マーケットは、
うん兆円のお金が動きビッグマーケットたり得ているのだ。
まあ、世の中なんてイメージで動いているという
イイ例だね。
では、ひるがえって、我が鍼灸指圧業界のイメージは、
一般的にどう思われているのだろうか?
イケテル業界と思われているのか?
それともなんだかよくわかんない医療なのか、
癒しなのか、正統なのか、異端なのか、
きわめてイメージしにくい業界。
とそんな風に現代人の99%に思われているのでは
ないのだろうか。
そしてもしもそんな風に胡散臭いイメージで
鍼灸指圧業界が思われているとしたら、
いったいその責任は誰にあるのか?
これ間違いなくウチラの鍼灸指圧コミュニティーの側の
責任だよ。
絶対に!
ようは自業自得。
イメージ戦略でここ150年、
鍼灸指圧業界は失敗し続けてきた。
それはたしかに明治維新、GHQがなんと言っても悪い。
グローバリズムが日本の鍼灸指圧をこてんぱんに
やっつけてしまった。
外来性の西洋文化をすべて善とし、
自国の伝統文化を唾棄すべき古いものとみなすという
そんなイメージ戦略があらゆる領域で
ここ150年のあいだ繰り広げられてきた。
だから若者も年寄りも、みんながみんな
西洋文化を礼賛し東洋文化を蔑視する、
そんな体質に変貌してしまった。
ハッキリ言って、この状況はもう簡単には覆せない。
俺は25年間、鍼灸指圧師をやってきたから、
それがわかるんだよ!
鍼灸指圧の良さを幾ら伝えようとしたって、
はなっから聞く気なんかないんだから。
それでふたことめには、気はいったい何だ?
科学的根拠はどこにある?
エビデンスはあるのか?
だもん。
でもね、俺は耐えたね。
いやブログで吠えてウサを晴らしてきた。
でもただウサを晴らしていたわけではない。
では鍼灸指圧がなぜ効くのかの科学的根拠を
徹底的に煮つめて、誰にどんな質問をされても、
だから効くんだよと自信を持ってエビデンスが言えるように、
論説を構築してきた。
崖にただ突き落とされていたわけじゃあない。
落とされた谷底から指に血をにじませて、
必死にその崖を登り続けたのだ。
神の采配で鍼灸指圧業が今この日本に存続している。
もう一度、鍼灸指圧の良さを知ってもらうために
出来ることは何か?
鍼灸指圧にこびりついたイメージを変えること。
そして現代人に100%納得させる理論を構築すること。
おれはこれからそれをやっていく。
まだまだ崖っぷちの途中、
いや八合目。