「鍼治療をしていると ある時から

患者の身体が透明に見えるようになる

そうなると 邪気がどこにあるのか

手に取るようにわかるようになる」

とは ある流派の教え


この教えを初道の頃に聞いても

はあ?

何を寝言を言ってるんだ

と反発あるのみ


しかし 鍼灸指圧業に携わり三十年の余

経過すると

なるほど そういう見方もできるな

と納得するようになる


身体が透明に見える

というのはこの言葉の通り

患者の身体が透明になってしまうことでは 

もちろんない

あるわけがないよね

それじゃあ透明人間じゃん

当たり前 笑


そんな風に物理的に透明化するのではなく

術者が意識を患者の身体内部にまで透過して

病邪の根っこ 病症の根本が

なんとなくわかるようになるという境涯

これをもって

身体が透明に見えるようになる

と言っているのだ

と私は理解している 笑



ではなぜそんな風に

透明に見えるようになるのか?

どうしたらそこに到達できるのか?

というその境涯に至るアクセスルートを検索する方法に

ついての教えは 残念ながら

その流派の教えにはない



だから早い話が簡単にそんな境地には到達できない

そして到達した者にしかその境地の何たるかは

理解できない


えっ 俺がその境地に到達したかって?

さあ どうだろうか

自信を持って はいそうです

とは言えないが

ある程度は その付近の近くには来ている

そんな気はする



リラックスして鍼を打っていると

患者の身体が反応しだす

腰を打っているのに

その響きは手の指先へ

足先へ 顔へ

と全身に波及する

その動きのさまは

まるで風が吹く如く

火柱が立ち登るが如く



ひとの身体には炎が宿る




2021年01月02日 Posted byハリィー今村 at 16:45 │Comments(0)

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