真実はひとつ
「ウイルスや黴菌の細胞内感染では、38~39度の発熱で
原因のウイルスや菌がダメージを受け、病気が治りますが、
これはミトコンドリアのエネルギー産生が発熱で活性化し、
黴菌やウイルスを細胞内消化したり同化するからです。
ガン細胞も38~39度に発熱するとヒートショックタンパク質と
いわれるタンパク質が正常細胞内にできてガン細胞内の
ミトコンドリアのつぶれた構造がよみがえってくることが
知られています。
じつは、これが、ガンの温熱療法の細胞レベルでのしくみです。
ガンの温熱療法は、ガン患者が連鎖球菌の感染でおこる丹毒に
かかって39度の熱が1週間ほど続くと、丹毒からの回復後、
ガン(2~3センチくらいまでのもの)も消えて治っていたという
例が洋の東西を問わずかなりの数に上ったことから
始められました。これは、発熱により高温の環境になって
元気になった白血球がガン細胞の膜のほころびをどんどんと
見つけて破壊し、消化して栄養として吸収し分解して
尿や汗として排出してしまったためです。前にも述べましたが、
くたびれた細胞やら新たにできたガン細胞は、
1日に合計1兆個も新しく新生することを思い出してください。
大体平均で1キログラムの肉が一晩でつくりかわっているのです。
そしてこのしくみを担っているのが白血球細胞なのです。
たとえば直径2センチくらいのガンは、細胞数にして
1兆個の百分の一くらいしかありませんから、スムーズに
すすめば、1週間もあれば白血球が貪食し、消化してしまいます。
このように、ガンの自然治癒を導くためには、
身体を温めることが何よりも大切です。」
西原克成『究極の免疫力』講談社インターナショナル
鍼灸指圧→ヒートショックプロテイン→免疫賦活