酸素と窒素と一酸化窒素

酸素と窒素と一酸化窒素

わたしたちが活き活きと生きるためには、

ある種のコツがいる。

そのコツを今から伝授する。

はなしが長くならないように、

チョー大胆にザックリと申す。

そのコツの第一は、息(イキ)に注意することだ。

生きているとは、息しているということ。

息がしっかりとできると、健康になる。

エアロビクス、ヨーガ、太極拳、丹田呼吸法、

みな、すべて息をしっかりと吸うための

健康法で、だから理に叶っているのだ。

吸った息に含まれる20%の酸素は肺のなかで、

血液中の赤血球のヘモグロビンという分子に

くっつくと、そのヘモグロビンにくっついた酸素は、

全身の細胞に運ばれる。

そして全身の細胞は酸素をもらうと、

その細胞の中のミトコンドリアという小さな共生体が

酸素を燃焼してエネルギーを生み出してくれる。

このミトコンドリアが酸素を使って生み出すエネルギーが

ひとを生かしているのだ。

そして、さきほど吸った息のなかの残りの80%の窒素は、

血液中のヘモグロビンにはくっつくことができないので、

そのまま吐き出されてしまう。

この空気中に80%も豊富に含まれる窒素を

人間に与えてくれるのは食べ物なのだ。

食べ物のアミノ酸に含まれる窒素が人間の窒素源だ。

この窒素という元素は人間の活動になくてはならない元素で、

DNAやタンパク質を作るのに欠かせない元素なのだ。

最近になって高齢者もタンパク質をちゃんと摂取せよ、

との指示が医療ガイダンスとして出されているが、

タンパク質には窒素が含まれており、

高齢者もこの窒素をちゃんと摂取せねば、

窒素をもとに作られる筋肉が出来ないぞ、というのが

このアドバイスの真意だ。

ということで、人間は残念ながら肺で空中窒素固定ができない。

だが、その替わりに枝豆の根っこで、リゾビウムという

窒素固定細菌が空中の窒素を取りこんでアミノ酸に

変換し、それをアルギニンのかたちで枝豆のなかに

たくわえて、その枝豆を食べることで、

わたしたちヒトは空気中の窒素をようやく腸から吸収し、

血液中に取りこんで、血液に乗せて酸素と同じように

窒素を全身に運ぶことができるのだ。

そうして食べ物を介して吸収された窒素は

全身の細胞に運ばれると、細胞内に取りこまれて、

DNAの作用とミトコンドリアの生化学反応により、

人体に必須の新たなタンパク質に生まれ変わる。

つまり、ヒトが活き活きと生きるためのコツとは、

第一に呼吸、

第二に食事、

と言えるのだ!

窒素源であるアルギニンをはじめとした人体に

必須の栄養素をしっかりと食事で摂取し、

ときに呼吸を意識し、意識的に呼吸をコントロールし、

酸素をいっぱい吸い込むことで、

ひとは活き活きと生きることができるのだ。

血液中のヘモグロビンにくっついた酸素と

血液中に吸収された窒素を、

全身の細胞に届けるのが血管壁の拡張と収縮による

血液の流れである血流(けつりゅう)。

この血流を促進するのが鍼灸指圧で皮膚と血管壁で

分泌が高まる一酸化窒素という血管拡張ホルモンなのだ!

一酸化窒素という血管拡張ホルモンがなければ、

血管は広がることができずに、

血液はそこで止まったままになってしまう。

一酸化窒素はじつは人体でもっとも大事で基本的な

ホルモンであることが、ようやく近年の分子生物学の

発展により、わかってきた。

まとめると、ヒトが活き活きと生きるためのコツとは、

酸素と窒素をしっかりと取りこんだら一酸化窒素で

それを回転させる。


そう、だから、呼吸と食事に気をつけたら、

今すぐ「鍼灸指圧 光伯堂」へ

直行だ(笑)



2017年07月29日 Posted byハリィー今村 at 05:50 │Comments(2)

この記事へのコメント
ついに出ました、ミトコンドリア・一酸化窒素!!
Posted by うきはのいなか at 2017年07月29日 08:42
おっす、秘蔵っ子、出しました!!
Posted by ハリィー今村ハリィー今村 at 2017年07月29日 19:27
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酸素と窒素と一酸化窒素
    コメント(2)